Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

講義準備にようやくエンジンがかかる(シドニー126日目、帰国まで残り12日)

土曜日だが研究室へ。本音では休みにしたいのだが、残念ながらその余裕がない。イギリス出張の疲れもあって、9月18日(金)に予定されている人生初の英語講義の準備(講義ノートとパワーポイントスライドの作成)が大幅に遅れているからだ。シラバスを改めて確認してみたところ、45分だと思っていた持ち時間が実は90分だった。さすがに焦る。僕以外にもう一人ゲストスピーカーがいるので45分(90分÷2)だと思っていたのだが、もともと3時間(日本で言うところの2コマ連続)の講義だったようで、半分に割って90分なのだ。

今回僕が話をさせてもらうのは、David Kimさん*1ご担当の"East Asian Economies"という講義(13時〜16時)で、その第8回"Comtemporary Issues in Japanese economy"である。同じ回に僕とともにゲストスピーカーを務めるのは、日系(お母さんが日本人)の国際経済学者Dr Shiro Armstrong(Australia-Japan Research Centre, Australian National University)である。*2Shiroさんとの面識がないが、Davidさんと18日のランチをご一緒させていただく予定で、お会いするのが楽しみだ。

日本の住宅市場の特徴と住宅バブルの発生について話すことは以前から決めていたが、どういう順序で話をすれば講義として効果的なのか、決めかねていた。オーディエンスは学部の2回生であるし、講義時間は90分もある。 日本の学生を前にする時と同じで、90分まじめな話をし続けるわけにはいかない。どんな前振りや脱線(雑談)をしようか? 「たたみ、ふとん、銭湯、トイレといった日本の住宅文化を京都観光案内と絡めながら紹介するのがオーストラリアの学生にとって楽しいはずであるし、僕だからできる話でもあるだろう」という結論にたどり着き、その方向で講義ノートを書き始めたら、ようやくエンジンがかかってきた(遅すぎる!)。結局、8時から18時まで研究室にこもって、講義ノートの作成に集中した。伏見稲荷(千本鳥居)や祇園祭や鞍馬温泉の画像が自分の外付けHDの中にあったのでパワーポイントスライドに利用した。講義全体の冒頭3分の1くらいまで仕上がった。とはいえ、まだ3分の1。もうひと頑張りどころか、ふた頑張りくらいしなければならない。前日に講義ノートの件で悩みたくないので、月火水の三日間で仕上げたい。

不思議なもので、帰国の日が近づいてくると、これまでそれほど深く話をしたことがない(挨拶・簡単な雑談程度)方々ともじっくり話をする機会が増えてきた。今日、つい話が弾んで、同じフロアの農業・資源・環境経済学者Dr Samad Azadと14日(月)にディナーをともにすることになった。Hさんも一緒だ。僕は農業・資源・環境経済学については無知だが、Hさんによると、Samadさんの業績はすこぶる立派らしい。*3

今日Hさんは完全オフ日で、Newtownを散策された模様。夕方に落ち合う。夕食は再びBroadwayのネパール料理店へ。このお店を訪れるのは4回目だが、僕を絶対に裏切らない。今宵も完璧。