Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

経済学史学会関西部会第176回例会@同志社大学

学会報告の日だが、14時開始かつ会場が同志社大学なので、午前中をまるまる自由に使えるのがありがたい。息子と鴨川で水遊びなど。

午後は学会。同志社大学で開催された経済学史学会関西部会第176回例会において「インターネット・AI時代を生きる大学生のための経済学史・思想史教育とは?――関西大学沖縄国際大学小樽商科大学での講義経験からの考察――」と題する報告を行った。

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昨年10月20日に保守的自由主義研究会で行った報告の改訂版で、新井紀子【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち』と自分自身の講義経験にもとづきながら、「インターネット・AI時代を生き抜くために必要な力」としての「読解力」と「文脈復元能力」の涵養を「(学部レベルの)経済学史・思想史講義の教育目標」として定められるのではないか、と展望した。教育工学の専門家に聞かれたら噴飯ものの素人談義だったかもしれないが、教育という視点から経済学史研究のあり方を反省したい、という狙いもあって、浅学を承知で経済学史学会で報告することにした。予想していた以上に多くの活発な反応を得られた。フロアの会員の方々に感謝したい。

懇親会では、最近交流の機会のなかった名古屋の若手OTKさん――バーク『崇高と美』のドイツ語への翻訳者ガルヴェを研究されている――と久々にじっくりと学問談義ができて、とても有意義であった。

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