Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

只腰・佐々木編(2018)『経済学方法論の多元性』

朝一で7月30日以来となる高野の整骨院へ。右手は回復軌道に乗っているものの、まだ親指に腫れが残っており、曲げると痛みを感じるし、握力もほとんど戻っていない。両手に均等に重みがかかるものが持てない状態が続いている。気長に治療するしかなさそうだ。日にち薬の状態になっていることはまず間違いないけれども。

午後から大学へ。すでに一斉休業期間で、事務方は出勤しておらず、建物もすべて施錠されている。沖縄に行っている間に届いた荷物でメールボックスは満杯になっている。荷物の中にこれが混じっていた。やっと手に入れた!

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拙稿「政府の「なすべきこと」と「なすべからざること」――ケインズはムーアとバークから何を学んだのか――」を収録した論文集、只腰親和・佐々木憲介編『経済学方法論の多元性――歴史的視点から――』蒼天社出版がついに公刊されたのだ! 拙稿は端的に言えばケインズのバーク観を論じたものだが、ものすごく長い時間をかけてようやく完成にいたった論文で、研究会(経済学方法論フォーラム)での最初の下報告を行ったのが2011年8月であり、論文の構想それ自体は大学院生時代(1996-7年)にまでさかのぼる。つまり、20年越しの大仕事なのだ。(なかなか自分の納得できる内容に仕上がらなかったために)時間をかけたかいあって、「世界広しと言えども、こんな論文は僕にしか書けないはず!」と胸を張って言えるほどの、そんなオリジナリティを誇れる内容になっている。今後の学界の反応が楽しみである。

学生面談2件(16期生、17期生、それぞれ1件)。採点を少しだけ(30枚)。玉野井芳郎に関する調べものも少しだけ。Oさん、誕生日プレゼント、どうもありがとう。