Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

古典派経済学国際ワークショップ@立教大(2日目)

立教大が手配してくれた池袋のビジネスホテルの部屋が広々としていたうえに防音も完璧で、とても快適に過ごせた。おかげで目覚めもさわやか。朝食もおいしかった。

僕は2日目(今日)の第1報告(通しでは第6セッション)なのだが、プログラムに時間的余裕を持たせてあり、2日目は13時開始となっているので、午前中を報告準備に使うことができる。しかも、ホテルのチェックアウト時刻が12時だったので、ホテルでもう1回予行演習を行うことができた(3回目)。今回はこれ以上の準備は無理だろう。いざ、出陣。

このペーパーでプレゼンを行うのは今回が初めてだったが、3回予行演習した甲斐あって、大コケはしなかった。練習の成果はあった。自分に甘い採点は慎むべきだが、何とか合格点を出せるレベルには達していたのではないか。

討論者のKBさんの切れ味鋭いコメントが議論を期待していた以上に盛り上げてくれた。執筆段階では気づけなかった論理上の弱点などを教えてもらえて、HETSA報告に向けての改善点が見えた。タイトなスケジュールの合間を縫って参加&報告して良かった。とても有益だった。

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僕の次の報告者であるChristophe Depoortèreさんは、インド洋に浮かぶフランス領リユニオン島の大学(Université de La Réunion)からはるばる来日され、関東学園大学が所有するマルサス文書を精査し、研究史を書き換えるかもしれない素晴らしい研究成果を披露された。世界は広い。そんな僻地(失礼)にも本当にすごい研究者がいるものだ。

今日は(僕とDepoortèreさんを含めて)4名が報告し、昨日・今日合わせて9報告(日本5、海外4[仏2、伊1、豪1])の国際ワークショップは18時前に無事に終了。僕は最終の新幹線で京都の自宅へ帰ることにしていたので、20時半前に懇親会会場を一足早く後にして、家路についた。0時過ぎに帰宅。明日と明後日は子どもたちの相手をしてあげなくちゃ。

昨日、Erasmus Journal for Philosophy and Economics誌に載った拙稿(2017)がThe Elgar Companion to John Maynard Keynesでreferされた件について書いたが、同様のうれしい事実をもう1つ発見した。2010年にModern Age雑誌に載った拙稿"The Political Economy of Edmund Burke: A New Perspective"*1が、以下の書籍(pp.135, 146)でreferされる光栄にあずかった。ドイツ語なのでにわかに読めないが、タイトルから推測するかぎり、財政を政治思想・哲学の観点から扱った論文集のようだ。

世界中に読者を獲得できるという点は、やはり英語で書くことの最大のメリットだよなぁ。

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