Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

古典派経済学国際ワークショップ@立教大(初日)

表題の国際会議に出席するために1泊2日で東京へ出張する。

僕はこの国際ワークショップを主催している研究グループの正規メンバーではないのだが、日本側の報告者が不足している状況を受けて、去年と同様に、かなり直前になってから登壇・報告することが決まった。報告原稿が手元になければ断るしかなかったが、たまたまHETSA(今年10月)での報告原稿を書き上げたばかりのタイミングでこの話が来て、畏友Matthew Smithさん(シドニー大学:2015年のシドニー在外研究で僕の受け入れ責任者を務めてくれた)も参加される&交通費・宿泊費を立教大が負担してくれるということもあって、快諾した。

本務校で11時から予定されていた会議が流会となったため、当初の予定よりも早く、14時開始の第3セッションから合流する。第3セッションの報告者はRebecaさん。5年前に大阪学院大でのセミナーでご一緒させてもらった。*1ジェイムズ・ステュアートは日本と海外との間で研究傾向にかなり大きな違いがあり、英語での質問が難しかった。日本独自の研究傾向を最後まで英語化できなかった。悔しい。今日最終、第5セッションの報告者はMatthewだったが、僕の専門にかなり近いマルサスの需要概念に関する報告で、お世辞抜きで素晴らしい内容だった。さすがMatthew! 口を慣らす意味もあり、フロアから少しコメントさせていただく。

18時半からwelcome partyが始まったが、僕は明日のトップバッター(第6セッション)なので、去年の反省*2を踏まえて、深酒にだけは気を付けた。23時半に池袋駅前のホテルに到着。

一昨年にErasmus Journal for Philosophy and Economics誌に載った拙稿" What Attracted Keynes to Malthus's High Price of Provisions?"*3The Elgar Companion to John Maynard Keynes(p.91)でreferされていることがわかった。しかも古典派経済学研究の超大御所Samuel Hollanderに。本当に光栄なことである。これは苦労して書いた甲斐があったと言うもの。やはり論文は載せる(公表する)だけでは不十分で、読んでもらって、引用・参照してもらってナンボ、なので。

The Elgar Companion to John Maynard Keynes

The Elgar Companion to John Maynard Keynes

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