Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

「経済学ワークショップ1」をZOOMで生配信

遠隔授業初日ということで、大事をとって大学へ行くことに(新型コロナ罹患が怖くて気乗りしないけど)。わが家の自分用ワークスペースはwifiのルーターからの距離の関係で電波がやや弱いという不安があり、また、初日&1回生の授業ということで多くのトラブルの発生(→処理の必要性)が予想されるからである。

9時過ぎに家を出たが、実はここ数日かなりひどい便秘に悩まされており(ストレスのせいかな?)、四条烏丸付近で猛烈な腹痛に襲われたため、1時間以上トイレの中で格闘することに。このロスタイムのせいで、大学到着は11時半過ぎとなる。

5限目の授業「経済学ワークショップ1」の開始は16時20分だが、初めての遠隔授業ということで、機器の操作や講義の段取りの確認を入念に行う。途中、本務校のサーバーが集中アクセスのためにダウンした(インフォメーションやLMSが超低速化し使いものにならない)との情報が届く。何と関大生のSNSへの苦情書き込みで、「関大LMS」がYahooやTwitterのトレンドワード28位まで急上昇するという事態にまで発展する。しかしこれは(少なくとも僕にとっては)想定内のトラブルで、だからこそ本務校のポータルを利用せずに受講生と連絡がとれるよう、事前に受講生のメールアドレスを把握することに努めてきたわけだ。ポータルへのログインがギリギリになって講義情報や個人伝言にアクセスできない受講生が何名か発生することを予想して、13時半に受講生に宛てて授業のリマインダーメール(ZOOM教室への招待状その他)を送信する。あっという間に16時前になったので、ZOOM教室をオープンする。

これがオープニング画面である。ZOOM教室に入った受講生はまずこの画面が目に入る。通信量を少しでも軽くするためと、受講生のプライバシー保護のために、マイクとカメラは原則OFFとする。また、1回生の小規模クラス授業では出席状況を毎回確認・記録する必要があるため、ニックネームでなく本名でのログインを求めることにする。

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授業開始。最初にこの科目の性格を簡単に説明した後、通信環境の確認も兼ねて、「リーダーシップとは何か――経済学の視点で考える――」と題するミニ講義(20~30分)をパワーポイントを使って行い、10分の休憩時間中にチャット機能でコメント・質問を求め、授業再開後にそれらにリプライする、という手順で進めた。

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受講生24名(うち1名は音信不通なので実質23名)中、18名がZOOM会議室に無事入室でき、講義のほうもスムーズに視聴できた模様だ(奇跡的!)。残り5名のうち2名は授業終了後に何とか入室できたが(なかなか難儀して19時前までかかった)、3名は入室できないままであった。3名については明日以降次回の授業までに個別指導で対応したいと思う。5名入室できなかったのは残念だが、通信障害にも見舞われず、遠隔授業初回としてはおおむね成功したと言ってよいだろう。3月末から練習を積んできた甲斐があった。しかし、今日の授業を自宅から配信するのはおそらく無理だったな。研究室(大学)に行ったのは正解。明々後日(3-5限目に授業)も研究室に行かざるをえないだろう。コロナは怖いけど。

20時半まで残業。帰宅は少しでも混雑を避けるべく各駅停車に乗る。22時過ぎにようやく帰宅。実に長い1日であった。むちゃくちゃ疲れた。しかし日付けが変わっても脳はまだ興奮している。

わざわざ力説すべきことでもないのだが、読者の皆さまには1回生の90分の授業のためにこれだけの事前準備が必要であることをご理解いただけると、この膨大な労苦も少しは報われる。1回生の授業の初回なので、「この大学を選んだこと、この学部を選んだことは間違いではなかった」という第一印象をやはり受講生に抱いてもらいたい。そのためにこそ、このように惜しまず努力しているわけである。

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