Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

久々にドイツ語に触れる

今日も終日、研究室で東大集中講義の準備を進める。けっこう捗った。

講義資料でマルクス『資本論』から引用する必要があり、「今の学生が少しでも読みやすい訳文で」と思い、図書館から比較的最近の訳である今村仁司他訳と中山元訳を借り出してくる。僕が持っている長谷部文雄訳(河出書房、1964-5年)と比べると、どちらの訳でも格段に読みやすくなっている。ただ、これだけ幾度も翻訳されても、依然として年号や書名の表記ミスが残っているのを見つけてしまう。翻訳は本当に難しい仕事だ。

ドイツ語原文と英訳とを対照させながら日本語訳を確認する(やはり東大生に失礼のないクオリティにまで引き上げたいので)。久々にドイツ語に触れたわけだが、文法も単語もほとんど忘れてしまっているのが悲しい。普段使う必要に迫られる環境にいないので仕方ないのだけれど。

ドイツ語に関しては、大学院のM2(修士2年)の時――もう26年も前!――にマックス・ウェーバー『一般社会経済史要論』とヨアヒム・ヒルシュ『資本主義にオルタナティブはないのか?』を授業(中村健吾先生・正木八郎先生)で原書で読んだが、まとまった分量のものを集中的に読んだのは、今のところ、この時が人生最後である。*1

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*1:ちなみに、ドイツ語は僕にとって第4外国語である。第2がロシア語、第3が中国語なのだが、結局どれ1つとしてものにならず、つまみ食いで終わってしまった。嗚呼! 個人的に一番愛着があり、今からでも真剣に取り組んでみようと思っているのは、中国語であります。