経済学史学会東北部会第42回例会(オンライン開催)に参加する。出席者23名。プログラムは以下の通り。
日時 2021年5月29日(土)14:00-18:30
会場 オンライン(Zoom)
プログラム
第1報告[14:00-15:00] 「マルサスとロック」中澤信彦(関西大学)
第2報告[15:10-16:10] 「Jonathan Conlin, Great Economic Thinkers を読む」斉藤尚(北海道大学)
ラウンド・テーブル[16:20-18:10] 「東日本大震災と経済学史研究(2)-震災から10年、経済学史研究者は何を考え、何を行ってきたか-」 司会:古谷豊(東北大学)
(1) 関西からの学生ボランティア活動/小峯敦(龍谷大学)
(2) 震災10年と「人間の復興」/下平裕之(山形大学)
(3) 福島第一原発事故と地域エネルギー事業/福田進治(弘前大学)
総会[18:10-18:30]
第1報告を担当したが、学会報告は一昨年の11月*1以来なので、1年半ぶりということになる。コロナ禍の影響でずいぶんと間隔が開いてしまった。今回の報告は7月3日に予定されているマルサス学会大会の下報告としての意味合いを持つ。5月17日に(おそらく疲労が原因で)突如として喘息を発症し、ほどなく喉の不調により発声困難となった。今日までの12日間、可能なかぎりの手段を用いて喉の復調に努めた。完全復調にはいたらなかったが、何とか報告可能な状況にまで回復させることができた。報告内容や質疑応答は自分で満足できるレベルに達しなかったが、プログラムに穴を開けずにすんだことだけで今回は良しとしたい。とにかく、安堵している。それくらいつらく苦しい12日間だったのだ。
第1報告を終えて、ヘトヘトになり、半ば放心状態。喉への負荷軽減を強く意識しながら報告を進めたので、普段の何倍も神経を擦り減らしたようだ。ラウンド・テーブルで発言するかどうか迷ったが、最後の最後で時間が少しだけ残っていたので、結局発言した。ただ、僕自身は阪神大震災の個人的体験が強烈すぎて、そのフィルターを通してしか東日本大震災のことを考えられないので、自分の発言がどの程度の一般性を有するものだったのか、甚だ自信がない。
今回の部会には指導院生のFくん(D1)とKBKくん(M1)が参加した。2人とも非会員ながら、参加の許可を部会幹事のFKDさんから得られた。プロの仕事の水準を知る機会は早いにこしたことはない。僕の報告に厳しい質問が寄せられていたことを目のあたりにして、彼らなりに考えることがあったようで、一定の教育効果があったことは間違いない。
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