Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

インフルエンザ予防接種

うまく行かないものである。

もともと授業のない水曜日の今日は、たまたま教員組合の仕事がなくなり、久々の休日として過ごせるはずだった。しかし、インフルエンザワクチンの職域接種が(おそらくワクチン不足が原因で)抽選となり、僕は1回目の抽選で外れてしまった。2回目の抽選でようやく当たったのだが、2回目の当選者は日程の選択肢が最初からなく、今日の一択なのだった。自宅近くの病院・診療所でも不足気味であるとの情報が入っていたので、さすがに休日よりも接種を優先せざるをえない。そのようなわけで大学へ。

せっかく片道1時間半かけて大学に来たので、明日以降の労働密度をいくばくかでも下げるべく、結局仕事日に変更。不本意ながら22連勤となる。明日の授業の予習、経済学史学会常任幹事会の資料作成、研究費で新規購入したPCの支出願書類の作成、等々。これで明日の朝は出勤時刻を遅らせてゆっくり過ごすことができる(授業があるので残念ながら休日にはできないが)。

語学の勉強は、最近、往路でロシア語、帰路でドイツ語というパターンを確立しつつある。ロシア語は『これならわかるロシア語文法』の50ページまで(全381ページ)。まだまだ先は長い。ドイツ語のほうは『ドイツ語のスタートライン 』が肌に合わず、『ニューエクスプレスプラス ドイツ語』に乗り換えてみたものの、それでもなかなか頭に入ってこないので、もっとやさしい『CD付き オールカラー基礎からレッスンはじめてのドイツ語』に再度乗り換えてみた。同じシリーズ(レベルや構成もほぼ同じ)のロシア語版『CD付き オールカラー 基礎からレッスン はじめてのロシア語』を通読しているおかげで、なじみもあってか、今度はすらすら頭に入って来る感じ。ドイツ語の教科書はどれも「ワク構造」についての説明に多くのページを割いているようなのだが、僕が学生時代にドイツ語を学んだ際に「ワク構造」なるものを耳(目)にした記憶がまったくない。本当に僕はドイツ語を勉強していたのだろうか? 一応、M1からD1までの3年間、テキストがドイツ語で書かれた授業(正木八郎先生、中村健吾先生)に出席していたのだが・・・。

【8166】

人間ドック

朝一で烏丸御池へ。人間ドックを受診。この1年間の大半、僕を悩ませていたあの体調不良(猛烈な疲労感、意識が頻繁に飛ぶなど)はいったい何だったんだ、と拍子抜けするくらいに、大半の数字が去年と同じ。むしろコロナ以前の一昨年の数値のほうがずっと悪い。なぜ?

昼食はキッチンゴンのピネライス。午後から大学へ。研究費で購入した新しいPCのセットアップ作業、研究費で購入した図書の検品、仕事メールの返信など。

19日午後の経済学方法論フォーラムの報告原稿を関係者に送ったが、実はその日の午前に経済学史学会常任幹事会が予定されており、そのための資料作成がまだ手付かずという地獄絵図。木も金も授業がつまっているし土はヴェリタス杯なので、実は明日しか作業日がないというトラップ。

11月26日以来となる飲酒はやはりうまい。

拙稿を収録したHistory of Economics Review, Volume 80, Issue 1 がついに公刊される。

https://www.tandfonline.com/toc/rher20/80/1?nav=tocList

【11010】

早い帰宅

疲労が抜けず、体力温存のため、今日は意識的に省エネモードで。

朝はゆっくり。10時に自宅を出て、11時半に大学到着。メール処理と研究費関連の事務書類作成。

3限、21期(2回生)ゼミ。今回と次回(来週)は「仮説思考」がテーマである。今回のプレゼンターはNKIさん、SKYMさん、SMZくん。

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授業の狙いは「仮説思考」の有用性を体感してもらうこと、「仮説思考」を実際に使えるようになることにあるので、背景知識の説明は最小限にとどめたが、ここでの「仮説思考」とは科学的発見や創造的思考を生み出す推論の方法である「アブダクション」――アメリカの哲学者チャールズ・サンダース・パースが提唱――とほぼ同義だと考えてもらってよい。この本が「アブダクション」の哲学についての本格的な解説書である。この本には僕自身もこれまでの研究で大いにお世話になってきた。本書と出会えなければ『イギリス保守主義の政治経済学―バークとマルサス』の第8章は書けなかった。

4限は本来19期(4回生)ゼミだが、先週の「帰れま10」で終了したので、空きコマとなる。礼状書きを含むメール処理。学生面談2件。

今日は普段と違い、16時半に大学を出て(大学滞在は5時間ほど)、18時に帰宅。ただちに夕食&風呂。明日人間ドックが控えており、21時までに夕食をすませなければならないためである。

脳が疲れ切っているため、なかなかロシア語・ドイツ語の勉強が進まない。テキストのページを開いても、眠気が襲ってくるばかりである。

【7219】

経済学史学会関西部会第180回例会

今日も学会にて研究報告。昨日に続いて大学へ。こんなプログラム。

経済学史学会関西部会第180回例会プログラム

  • 日時:2021年12月12日(日)13:30 -17:30
  • 場所:Zoomオンライン会議室(協力:同志社大学)
  • 開催校挨拶(13:30-13:35)
  • 第一報告(13:35-14:50) 王量亮(大阪大学)「F.D.モーリスの労働者大学における経済学教育:労働者に対する経済学教育の挑戦とその重要性について」
  • 第二報告(14:55-16:10) 佐藤方宣(関西大学)「1970-1980年代日本の経済学方法論」
  • 第三報告(16:15-17:30) 中澤 信彦(関西大学)「マンチェスター期エンゲルスのマルサス批判――マルクス主義におけるマルサス批判の始源を探る――」
  • 閉会挨拶
  • 総会

今回の報告原稿は同僚UEMR先生の退職記念号へ寄稿するべく準備中のもので、年明けすぐに入稿締切がやって来る。四半世紀を超える研究生活で初めてマルクス主義とがっぷり四つに組んだ論文であるので、マルクス主義に詳しい研究者が多い経済学史学会で報告させていただくことにした。

今時マルクス主義に関する報告をどれくらいの(特に若手の)会員が興味をもって聴いてくれるのか? (マルクス主義は研究蓄積が半端なく分厚い分野なので、)専門家からボコボコにされないだろうか? 発表前から不安を感じていた。だが、蓋を開けてみたら、(僕が数えたかぎりでは)部会としては大盛況と言える32名もの会員が拙い報告を聴いてくださり、OT先生やTKNG先生といったこの分野の大御所(特にレーニン研究の大家であるOT先生は個人的にファンである)からじかに積極的な質問・コメントをいただけた。特に後者については、「今後この分野で研究活動を続けてもよい」と背中を押してもらえたような気がして、とてもうれしく、自信にもつながった。

超繁忙期の最中の超貴重な休日を2日も犠牲にした上での学会参加&研究報告だったが、やはり自分から手を挙げたのは正解だったように思う。休日なしで新しい週の仕事が始まるのはさすがに(特に体が)つらいが、明日は教員組合三役会議(2限)も4回生のゼミ(4限)もなく、3回生のゼミ(3限)だけなので、何とか乗り切りたい。

一刻もはやく年末モードに入りたいので、TNK先生の退職記念論文のファイルを編集担当者に送付し、入稿をお願いする。ゲラが出るのは早くても1月末だろうから、これでしばらくこの原稿のことを忘れられる

【7219】

日本イギリス哲学会関東部会第108回研究例会

日本イギリス哲学会関東部会第108回研究例会(オンライン開催)において「人間本性・共感・習俗――バーク『崇高と美の探究』の社会思想――」と題する研究報告を行った。

https://jsbph.org/archives/3300

僕の本来の所属は関西部会だが、関西部会例会の開催は12月18日で、この日には前々から仕事(20期生のヴェリタス杯)が入っているため、関東部会に研究報告の機会を求めた。「休みがとれない」と悲鳴をあげる毎日なのに、なぜ貴重な休みを潰してまで学会報告をするのか、不思議に思われる方もおられるだろう。実は今回の報告論文は、恩師TNK先生の退職記念論文に当たり、その入稿締切が12月末日なのだ。入稿前にどうしても専門家のチェックを受けておく必要があると感じ、論文のテーマがバークであるので、バークおよびその周辺の研究者が比較的多いイギ哲で報告させていただくことにしたわけだ。

イギ哲での研究報告は8年ぶり6回目である。ずいぶんと久しぶりである。オンライン開催だが、子どもたちのいる(←土曜なので)自宅からの参加が難しく、大学まで行き、研究室から参加した。第1報告が報告者の急病によりキャンセルとなり、プログラムは僕の第2報告だけになってしまったが、それにもかかわらず11名(僕を含めると12名)が参加してくださった。有益な質問・コメントをたくさん頂戴できて、たいへん有益であった。

終了後、頂戴したコメントをもとに原稿の加筆修正作業を行う。どうもこれ以上の抜本的な改訂は無理そうなので、そろそろ白旗をあげる(入稿準備に入る)とするか。抜本的な改訂ができる時になったら、その時は英語化して別の論文として発表しようと考えているが、それはまだだいぶ先のことになりそうだ。

さて、何と明日も学会発表が控えている。経済学史学会関西部会である。

【7289】

来年度の担当授業と時間割

今日で17連勤か。しんどい。眠い。昨晩は6時間半の睡眠を確保できたが、それでは休日の代わりにならないようだ。通勤電車で『ニューエクスプレスプラス ドイツ語』を広げたものの、1課分進んだだけで眠気に敗北する(5課まで終了)。

2-5限、大学院。英書講読でケインズ(解説文)を読んでおり、その関係で久々に(十数年ぶり?)IS-LM分析について解説する。忘れていなかったみたいで(当たり前か)安心した。

断酒は今日でちょうど2週間。来週火曜が人間ドックなので、あと3日の辛抱だ。

来年度の担当授業と時間割がほぼ決まった。今年度と同様に火曜日が(授業も会議もないため)予習or研究に充てられる日となるはず。意図的に春学期をやや重めにした。秋学期はもともと時間割に載っていない時間外労働(卒論・修論指導など)が多くなりがちで、しかも来年度は秋学期から学部執行部が変わるので、どんな(重たい)仕事が降ってくるのか、まったく予期できないためである。自己防衛のために保険をかけておく必要がある。

春学期(学部)

  • 月3:20期(4回生)ゼミ
  • 月5:経済学ワークショップ1
  • 木2:経済学特殊講義(人権)
  • 木3:21期(3回生)ゼミ
  • 木4:経済学特別演習(GoLDプログラム入門) ※リレー式講義(全15回中の3回)
  • 木5:経済学説史

春学期(大学院)

  • 水1:博士課程(演習) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 水2:博士課程(講義) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 金1:修士課程(論文指導)
  • 金2:修士課程(講義) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 金3:修士課程(演習) ※受講生ゼロの場合に不開講

秋学期(学部)

  • 木3:21期(3回生)ゼミ
  • 木4:20期(4回生)ゼミ
  • 木5:経済学説史

春学期(大学院)

  • 水1:博士課程(演習) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 水2:博士課程(講義) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 金1:修士課程(論文指導)
  • 金2:修士課程(講義) ※受講生ゼロの場合に不開講
  • 金3:修士課程(演習) ※受講生ゼロの場合に不開講

これらに加えて、8月か9月に3年連続で東大の集中講義を担当する。2020・2021年がオンラインだったので、来年こそ対面で東大生の反応を生で感じながら授業を行いたいものだ。

【7308】

京阪電車で人身事故

2限、授業準備、メール処理(一通返信を書いている間に二通以上新着メールが届くような感じなので一向に減らない)、研究費関係書類作成、研究支援課での研究用図書検品。3限、20期(3回生)ゼミ。ヴェリタス杯の準備。4限、授業準備、メール処理、来年度出講調査記入。5限、経済学説史。天六でマッサージ。

帰路、京阪電車で人身事故が発生し、全線運行停止となったため、丹波橋駅で足止めを食らう。40分ほどたった後、たまたま近くを車で走っていた同業者KMNさんが僕のSNSでのつぶやきに気づき、何と丹波橋駅から僕を拾って自宅近くまで送ってくださった。本当にありがたかった。

ロシア語の勉強。最近はこの本で語彙力の増強に努めている。やはり単語は例文・音声ありでないと覚えづらい。こればかりは地道にコツコツやるしかない。

【10144】

休みがとれない

終日、教員組合の仕事。「資料作成→委員会→職員組合・教諭組合と団交の打ち合わせ→法人との団交」と進む。給与に関する団交は本日妥結。僕の管轄である研究・教育条件に関する団交(3回目)は来年へ持ち越し。

夜、今年3月に定年退職されたK先生の(9か月遅れの)送別会。再三にわたる緊急事態宣言発令のために延期が続いたが、ようやく開催の運びとなった。

本来休日であるはずの12月5日が実質的には半日仕事日になってしまったため、そのような半日仕事日を含めると、11月24日から数えて今日で15連勤になる。このような状況は少なくとも12月13日まで続くため、最終的には20連勤になる。12月14日は人間ドックなので、純然たる休日をなかなか過ごせない。

今年2021年(特に後半)は間違いなく過去最大級の忙しさ、仕事量だと思う。ここまで休みがとれなかったことはさすがに記憶にない。

【10456】

橋本昭一先生の叙勲式に参列

昨日の「帰りま10」により疲労が頂点に達しつつあり、授業も会議もない火曜日なので、本来であれば迷わず代休としているところ。だが、どうしても参列しなければならない15時開始の式典があるため、午前は自宅で休息をとり、午後から出勤する。

スーツを着るのは卒業式以来なので、約9か月ぶりになる。通常であれば、1回生の入学記念写真撮影や父母懇談会などでスーツを着るので、ここまで長いブランクは生じないのだが、コロナ禍のためにその種の行事がことごとく中止となってしまい、ブランクが長くなった。ウエストが心配だったが、何とか大丈夫だった。

さて、その参列しなければならない式典とは、同じ経済学史分野の大先輩・重鎮である橋本昭一先生(現名誉教授)の叙勲式(瑞宝中綬章を受章*1)である。橋本先生は僕を千里山へ招いてくださった大恩人(公募の主査)であり、1998年4月(僕の着任)から2012年3月(橋本先生の定年退職)までの14年間、同僚として(と言っても上司-部下的な関係に近いが)研究・教育活動で一緒に汗を流させてもらった。去年の11-12月の日記で何度か「闇仕事」と書いたが、実はそれは叙勲に関係する政府提出書類の作成(学長課から依頼された)のことである。橋本先生から受けた恩は巨大であるが、今回の叙勲を裏方としてお手伝いしたことで、その巨大な恩のほんの一部だけだがお返しできたような気がして、自分としてもうれしい。橋本先生は亡きわが父とほぼ同じ誕生日で、来年3月で80歳になられるが、たいへんお元気で、これからまだしばらくの間はご指導・ご鞭撻を賜ることができそうである。

叙勲式終了後、教員組合関係の仕事。約3時間半、計27通のメールを書き続ける。次期の組合執行委員の選出が無事に終わり、一安心である。

ドイツ語の勉強がやや停滞気味である。ここ数週間の忙しさもさることながら、『ドイツ語のスタートライン (Starting Line-やさしく詳しい解説・しっかり身に付く文法・話したくなる表現-)』が今の自分の肌(実力と関心)にイマイチ合わない気がして、今日から『ニューエクスプレスプラス ドイツ語《CD付》』に乗り換えてみた。1-4課を読み進めたが、果たして最後(全20課)まで無事に読み通せるだろうか。もちろん、ロシア語の勉強も怠るわけにはいかない。

【8759】

卒業論文帰れま10

2限、教員組合三役会議。

3限、21期(2回生)ゼミ。ディベート大会の2日後に発表を割り当てるのはさすがに過酷に思えたので、今日は息抜きを兼ねて博物館(&年史編纂室&高松塚古墳壁画再現展示室)の見学日とした(もちろん事前予約済)。例年であれば、学生の多くは1回生のワークショップの時間に博物館を見学しているのだが、現2回生は1回生春学期の授業がコロナ禍による全面オンラインとなり、その機会を逸していたため、1年半遅れでの実施となった。説明してくださった職員さんも久々の晴れ舞台(?)のせいか、例年よりも説明に力が入っているように見受けられた。

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4限、19期(4回生)ゼミ。昨日の時点で16名中7名が卒論を完成させており、残る9名に今日のゼミの出席を義務づける。今日は提出日前の最後のゼミにあたるので、今日のゼミの終了時点で未完成の(=僕がOKを出さない)者は完成するまで帰れない、恒例の「帰れま10」を実施する。該当者4名。20時半過ぎ、4名のうちの最後の1名が完成。これで19期生の卒論指導はひとまず終了となる。良い学年だったので、卒論指導でもっと楽をさせてもらえると期待していたが、さほど楽にはならなかった。

関大前で晩ご飯を食べてから帰路につく。電車の中でロシア語を勉強しようしたが、疲労が甚だしく頭が動いてくれない。『これならわかるロシア語文法』の44ページまで(全381ページ)。ほとんど進まなかった。23時半前に京都の自宅に到着。

【9298】