Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

Rod O'Donnellさんとの面会(シドニー25日目)

今日の昼食


今日は待ちに待ったRod O'Donnellさんとの面会の日。朝から気分がとても浮き浮きしている。僕がここまでオーストラリアと深い関係を持つようになったのは、Rodさんの存在が非常に大きい。

2008年7月にThe University of Western Sydneyで開催されたHETSA(History of Economic Thought Society of Australia=オーストラリア経済学史学会)の年次大会において、僕は自分の研究を英語で初めて発表した。この時、大会初日(正確には0日目)夕方のwelcome partyでたまたま同じテーブルに座っていたのがRodさんだった。たいへん聞き取りやすい美しい英語を話す方で、しかもケインズ経済学の哲学的基礎についての研究をご専門とされており、僕の興味・関心(バーク&マルサス思想のケインズへの影響)と重なる部分が多く、会話が弾んだ。その後も、HETSAの大会に参加するたびに意見交換する機会を得られたし、大阪府立大学の招聘で2回来阪され、その時にも楽しく意見交換させてもらった。

RodさんはUTS(University of Technology, Sydney=シドニー工科大学)のBusiness Schoolにお勤め。二度目の在外研究は、ぜひオーストラリア、シドニー、RodさんのUTSで、という思いが強まり、2013年7月のパースでの大会の時に受入を非公式に打診し、この時点ではご快諾していただけた。ところが2014年6月になって、話がいったん白紙に戻ってしまった。Rodさんの所属部局の長が変わり、さらに校舎の改築計画も加わったためだ。

「研究室を用意できるかどうかについても、Nobuの出発直前までまったく確約できないので、たいへん申し訳ないがシドニーの他の大学をあたってもらえないか」と。幸い、UTSに近接するUniversity of Sydney(シドニー大学)に、Rodさんと同じく2008年から親しく交流しているMatthew Smithさんがいる(専門領域はイギリス古典派の貨幣理論史)。そこで2014年7月のオークランドでの大会でMatthewさんに受入をお願いしたところ、幸いご快諾いただき、今日に至るわけだ。結果的に、シドニーではRodさんとMatthewさんという二人のたいへん親切なホストに恵まれたことになる。

Rodさんとの面会は17時からなので、それまでは諸々の仕事をこなす。英語資料の読解を進めつつ、途中、米国サンディエゴに留学中の学生(2回生、入ゼミ希望者)とのスカイプ面談、および、郵便局に行ってエアメイルの投函。

他のお客さんがいたので郵便局の中の写真は撮らなかったが、オーストラリアの郵便局はイギリスにとてもよく似ていて、少しコンビニっぽい雰囲気。文具などが普通に売られている。写真の郵便局は研究室からいちばん近い郵便局(徒歩3分くらい)で、ここの二、三軒隣りに昨日紹介したカフェがある。

昼食はSaint Germain Patisserieで買ったホッドドッグ。

16時20分に研究室を出て、UTSへ向かう。徒歩30分ほど。Rodさんが勤めるBusiness Schoolの建物の前に到着してみると、そのデザインのあまりの斬新さに驚いた。これが半年前に完成したばかりの新校舎か。外は曲線で、中はキラキラしている。とても大学の校舎とは思えない。

Rodさんとは無事に会うことができた。歓談しつつ、UTSのキャンパス内を案内してもらう。