久々の気持ちの良い晴天。夕方からMatthew宅に招かれているので、それまでの時間、研究室で論文の執筆に集中する。
細部の手直しが必要なレベルのやや荒れた文章だが、一応、section 5(conclusion)まで改訂を進め、論文全体の改訂作業をひとまず終える。4,907wordsの論文が6,581wordsまで大きくなった。改訂作業を開始したのが6月1日で、今日まで日曜日しか休んでいないから18日間。平均すると一日朝から晩までかかって100words弱しか書けないという英文作成能力が何とも嘆かわしい。
明日一日寝かせて、月曜と火曜に細部の手直しを行うつもりだ。David Kimさんにお願いして、指導学生の中からproofreadingを手伝ってくれる人を紹介してもらうことにした。Davidさんの話では「ちょっといいお昼ご飯をごちそうするくらいでやってくれると思うよ」と。
冠詞や時制のミスを直してもらった原稿を、Matthew, Rodさん、Pullen先生に送って、コメントをお願いする予定だ。その段階で再度改訂の必要が生じる。業者に原稿のチェックをお願いするのは、その改訂をすませてからのほうが良いように思う。
せっかくだから、失礼を承知で、Steven Katesさんにも挨拶がてら原稿を送ろう(送りつけよう)。去年のオークランドで知遇を得たし、彼の研究から受けた影響も小さくないし、彼の本も書評も書くことになっているから。
17時に研究室を出て、Redfern駅へ向かう。Matthew宅の最寄駅はTempeだが、そこに停車する電車を目の前で逃してしまう。これまで利用したことのない地下ホームだったため、駅の中で少し迷ってしまったのだ。30分に1本しか電車が走っていないことを知ってやや焦るが、次の電車まで30分間待つしかない。Tempe駅に17時50分くらいに到着。そこから歩いてMatthew宅には18時15分くらいに到着。18時に来てくれと言われていたから、結局、ちょうど良いくらいの時刻になった。
奥さまと6歳になる娘さんへのお土産として、日本でモダンなデザインの風呂敷を2種類買って持って来た。19時にLesさん(5月29日にフットボール観戦前のパブでご一緒したので、お会いするのは今日で二回目)が合流する。Matthewの日本の文化・歴史への関心は相当なレベルで、織田、豊臣、徳川はもちろん、隠れキリシタンの処罰や参勤交代まで知っている。バスルームの入口には銭湯の「ゆ」というのれんがかかっていて、壁には徳川家康の絵が飾ってあった。Matthewと奥さまが振る舞ってくれた料理はたいへんおいしかった。生牡蠣やたん塩が出てきた時にはさすがに驚いた。ワインもおいしくいただいた。あっと言う間に5時間近くが過ぎて、23時にLesさんと一緒においとまする。かなり酔ってしまったこともあり、帰りはLesさんにタクシーを相乗りさせてもらう。Matthew宅からCamperdownの下宿まで23ドルほど。そんなに高くなかった。