今年2016年はマルサス生誕250年という区切りの年。それを記念する国際会議が福岡大学で開催されることになり、2泊3日の旅程で福岡に出張した。今月は本当に超絶的に忙しく、スケジューリングが大変だったが、何とか参加することができた。まさに「万障繰り合わせて」の参加である。
プログラム:https://sites.google.com/site/malthussociety/meetings/malthus250
プログラムにもあるように、海外から3名のゲストをお招きした。僕はGilbert Faccarello教授 (Université Panthéon-Assas, France)による記念講演"The reception of Malthus in France"の司会を務めた。
今回の出張はもともと1泊2日(15・16日)の予定だったが、直前になって予定を2泊3日に変更し、14日に福岡入りすることにした(したがって1泊分は研究費が使えず自腹である)。というのも、3名のゲストが14日に福岡入りすることがわかったからである。シドニーから日本に戻ってきて以来、英語を聞くこと・話すことから離れてしまっているので、14日のうちにゲストに会って、耳と口を慣らしておこうと思った。14日の夜の食事会に混ぜてもらった。
ホテルでは司会者用カンニングペーパー(苦笑)の作成に精を出した。そのかいもあって、司会のほうは何とか恥をかかない程度に務められた。英語のセッションで司会を務めるのは実は今回が生まれて初めてなのであった
出席者は30名弱くらい。各大学が卒業式シーズンで出張したくてもできない同業者が多かったであろうことを勘案すると、まずまず盛況だったと言えるのではないか。会員数十名の弱小(?)学会であるマルサス学会が国際会議をこうして開催できたことは、今後の学会運営における自信にもつながるはずだ。
3名のゲストとは18日に京都(龍谷大)で開催される国際ワークショップでもご一緒させていただく。そちらのほうで僕は司会者でなく報告者を務めるわけだが、その準備を終えられないまま福岡に出張してしまった。当然このままではまずいので、16日は京都へ直帰せず、新大阪で途中下車して、研究室へ。ようやく報告用のパワポを仕上げて、時計で計りながらプレゼン練習を(1回だけだが)行うことができた。不十分ではあるが、逼迫した時間制約の中で、何とか最低限の準備はできたのではないか。
なお、今回の国際会議の開催校世話人は、2009年マルサス学会@福岡大学と同じくY崎さん。*1そのhospitalityが高さは今回も完璧と言ってよいレベル。本当にありがとうございました。