Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

この疲労感はいつまで?

妻の許可を得て、昼前まで爆睡させてもらう。この1週間は遠隔授業対応で本当に疲れた。「疲れた」という言葉では表現し足りないほど疲れた。寝ても寝ても寝足りない感じ。午後は2時間ほどカフェ・ヴェローチェで論文(5月29日の経済学史学会東北部会で報告予定)の手直しを行い、帰宅後は子どもたちを近所の公園で遊ばせる。暑すぎず寒すぎず、陽射しもやわらかで、子どもたちを外で遊ばせるにはいちばん良い季節。(それなのに・・・。)写真は公園から自宅への帰り道に撮ったもの。

f:id:nakcazawa:20210424161922j:plain

GWが目前だが、明日から3度目の緊急事態宣言が発令される。「不要不急の外出を控えろ」と言われても、一人であれば山積している仕事で自宅でできるものを粛々と片付けていくだけだが、子どもたちがいるので、それも簡単な話ではない。仕事がなかなか片付かないことで、疲労感に焦燥感が加わる。

この疲労感はいったいいつまで続くのか。新型コロナに罹患せずとも、その前に遠隔授業対応による疲労でダウンしてしまいそうだ。明日しっかり休んで、新しい週に備えるしかない。おっと、その前に、仮面ライダーアマゾンのDVDを観て、エネルギーを充填しよう。やはりライダー史上最高傑作との私的評価は揺るがない。

【3394】

通勤時間をもっと有効利用したいのだが

大学へ。大学院授業3コマを遠隔(Zoomによる生配信)で。*1

自宅でも対応できそうな遠隔授業のためだけに片道1時間半かけて大学の研究室に行くのは相当な非効率に見えるかもしれないが、実際のところ、パーソナルスペースがほとんどない自宅からの生配信はかなり難しい。すぐ横で遊んでいる子どもの声が入ってしまうし、授業の関連文献は手元にないし、ホワイトボードも使えないので。

そんなわけで、コロナ禍がどうであれ、平日のほぼ毎日、往復約3時間を通勤電車内で過ごしているわけだが、その時間を読書や語学のトレーニングなどにうまく充当できれば(2・3月は実際にそれができた)、とても有意義な特別な時間になる。だが、昨日くらいから(疲労のせいなのか)往路・復路ともに抗しきれない眠気に敗れ、ただウトウトしているだけ。よろしくないなぁ。

昨年度から非常勤講師をお願いしているHさんだが、昨年度は全回が遠隔授業となってしまった。今年度も初回だけ対面だったものの、2回目から遠隔になってしまい、本当にもどかしい。だが、そのような不自由な環境下でも、Hさんにはたいへん質の高い授業をご提供いただき、心より感謝している。1日もはやくコロナ禍が収束し、僕と指導学生とでHさんを囲む慰労会を催せることを、心待ちにしている。

【6737】

*1:3コマのうち2コマは非常勤講師をお願いしているHさんとのジョイント。

遠隔授業は…

木曜日は授業3コマだが、5限の経済学説史はすでにオンデマンド動画を作成・配信済なので、今日実際に行った授業は2コマ。2限の大学院と3限の20期(3回生)ゼミをZoomでリアルタイム配信する。対面授業と違って、椅子に座ったまま同じ姿勢で、しかもPC画面を見つめっぱなしなので、心身ともに疲労度大。しかも2限の大学院は英書講読なので、文構造を図示するためにホワイトボードへの板書が不可欠であり、カメラの頻繁な切替操作に気を取られて、それも追加的なストレスになっている。3限を終えた時点ですでにヘトヘト。

しかし実は今日のメインの仕事は、2・3限の授業ではなく、来週月曜5限(4月26日)のワークショップ(1回生向けの入門演習)への対応・準備である。(今週の月曜5限は学部からの指示で休講になった。)明日金曜日は終日授業でほとんど自由がなく、月曜日は午前中に会議、4限に19期(4回生)ゼミで同じくほとんど自由がなく、どうしても今日中に対応・準備をすませておく必要があるのだ。ところが副学部長によれば、その日のための映像教材が届くのが金曜日(明日)の夕方以降になるとのこと。金曜日に終電近くまで残業するのも、土日にその準備だけのために出勤するのも避けたいし、自宅での仕事も難しい環境なので、4月26日のためのメニューを独自に設けて、オンデマンド動画を今日のうちに収録するを決めた。しかし、去年と違い、残りのすべての授業が遠隔方式になることが決まっているわけではなく、状況次第では対面方式に戻るとのことなので、授業スケジュールの組み換えがたいへん難しい。対面・遠隔のどちらになっても対応可能な内容にしなければならない。結局、自己紹介動画の作成・提出を通じてITセンターのファイル便の機能を覚えてもらうことにしたのだが、何ともタイミングの悪いことに、ファイル便の機能を教えようとする動画収録の最中に、肝心のその機能が突如開始された「緊急メンテナンス」のために使えなくなるというまったく想定外のトラブルに巻き込まれた。いくら待ってもなかなか復旧しないし、明日以降に再度収録するのも難しい。帰宅時間が近づき、収録のための時間がなくなってしまったので、結局、収録した動画はそのまま無編集で配信することにし、トラブルについての言い訳めいた文章を追加して説明するという何ともみっともない形に終わった。自分の研究者としての専門性をほとんど活かせない、ホームルームのような授業なので、不完全燃焼は仕方ない。今はとにかく、こちらが多少不格好になろうとも、1回生の不安を少しでも軽くすることが最優先である。

それにしても、しんどい、遠隔授業は。ライブ感重視の僕の肌にはまったく合わない。やはり学生の顔を見ながら、反応を確かめながら、授業をしたい。

【5467】

第1回教員組合委員会

息子を幼稚園に送ってから大学へ。バスと電車の接続、電車の乗り換えがパーフェクトで、10時前(最速)には大学に到着する。11時半まで明日の20期ゼミの教材の作成(もともと図書館の地下書庫を案内する予定だったが、対面授業の遠隔授業への転換により不可能となったため)。教員組合委員会(第1回)は13時開始だが、委員長・書記長・事務職員との意見交換および委員会の打ち合わせのため、早めに教員組合室へ参上する。13時から14時半まで委員会。研究室には15時過ぎに戻り、しばし休憩。5限目(16:20-17:50)、大学院の授業(オンライン)。18時から20時までマルサス学会シンポ論文の執筆。本文と注で約24,000字に到達。今日も実に忙しい1日だった。コロナ禍のために天満でビールをちょっと1杯ひっかけてから帰れないのがつらい。

ロシア語の勉強は通勤電車の往路で音声教材(単語)を聴く。復路は疲労でほとんど寝てたので、さすがに勉強はできなかった。帰宅後、NHK・Eテレ「ロシアゴスキー」を視聴。

【6957】

教員組合の三役会議

息子を幼稚園バスに乗せ、朝一で民医連の定期問診(高血圧治療)へ。経過良好で一安心。会計まですませた時点で10時半。13時から教員組合の三役会議だったので、これから1時間半かけて大学に行くかどうか迷ったが、もともとオンライン(Zoom)開催であり、開催時間中に子どもたちはまだ学校から帰ってこない(邪魔されない)ので、今日は自宅で過ごすことにした。

昼食を自由にとってよいと妻から言われたので、ふと思いついて、昔かなり頻繁に利用していた東山二条のラーメン店「唐子」に久々に行ってみることにした。この日記を始めたのが2005年8月で、一度も登場していないので、少なくとも15年ぶり以上になる。かなり期待していたのだが、残念な結果に。僕の舌にまったく合わない味だった。そして、退店後に思い出した。なぜ自分が「唐子」に行かなくなったのかを。途中で店員さんの独立により味がまったく変わってしまったからなのだ。その独立した店員さんが開いたのが北白川の「東龍」なのだが、そちらのほうにも15年以上行っていない。いつでも長い行列ができていて、さすがに待ちきれなくて諦めた、というおぼろげな記憶が残っている。最近はどうなのだろうか。平日の昼間の京都で1人で自由に食事できる機会はそんなにめったに訪れないのだが、もし機会に恵まれたら、次回は「東龍」にチャレンジしてみたい。

そして、13時から14時半まで、教員組合の三役会議(第1回)。三役とは委員長、書記長、副委員長(3名)の合計5名。これから1年間、毎週水曜午後に委員会が開催されるので、その議題確認を中心とした執行部会議のようなものである。皆さん本当にお忙しく、担当授業の時間帯がバッティングしまくりで、全員が出席可能な曜限の調整にいきなり四苦八苦している。僕自身も、火曜(高血圧)と水曜(肺)に不定期に定期検診・問診が入るので、組合副委員長の仕事とうまく両立できるか、今から心配でになっている。それはさておき、三役(僕を除いて)4名はいずれも温和なムードながら言うべきことははっきり言ってくれる方々ばかりで、その点は初回から安心できた。

昨日の仕事の疲れが残っていたので、無理はせず、夕刻、1時間超の昼寝。子どもたちの就寝後、2時間ほど論文の執筆。本文と注で約23,000字に到達。そろそろゴールがうっすらと見えてきた感じだ。NHK・Eテレ「ロシアゴスキー」視聴。仮面ライダーアマゾンのDVDを2話鑑賞。実に面白い。名作であることは間違いない。

【2080】

ラジオ講座の講師?

遠隔授業が今日からスタート(辛い・・・)。それとは無関係に、前々からの予定として、11時から学会賞委員会委員長業務の引継ぎを行う(前委員長のSさんとZoomで)。

昼食後、LMSに音声ファイルをアップロードする際の細かい設定がうまくゆかず、四苦八苦。結局、事務方にアドバイスを求め、何とか解決する(なぜそれで解決できたのか、仕組みはわからないまま)。

4限、19期(4回生)ゼミ。Zoomによる生配信。中国人研究生MSUさんに教材の朗読をやってもらったが、それがほぼ完璧で、大いに感銘を受ける。これだけくれると頑張ってくれると、日本人学生への刺激も大きいはず。他大学との合同ゼミなどが開催できて、プレゼンの機会などを与えることができれば、彼女の日本語力はもっと伸びるように思う。ゼミ活動を不自由にしたコロナ禍が本当に恨めしい。

5限のワークショップは学部の指示により休講となり、浮いた時間を経済学説史(4月22日の授業分)の音声教材(オンデマンド)の録音に充てる。ライブ感と集中力を失わないよう、普段の対面授業と同じように、立ちっぱなし&休憩なしで、できるだけ受講生の表情を想像しながら話すように努めた。しかし、録音ファイルを聴き返してみると、「うー」「えー」が多いし、だんだん早口になっていくし、下手くそなラジオ講座の講師もどきでしかない。ファイルをLMSにアップロードして、本日の業務は終了。対面授業よりはるかに疲れる。

帰りの電車の中でロシア語の単語の勉強(音声教材)。

【6020】

Xライダーとアマゾンライダー

雨が降ったりやんだりの微妙な天気。妻の許可を得て10時まで眠らせてもらい、目覚めた後は、息子と近所のスーパーへ買い出しに行き、午前を終える。午後は子どもたちとオセロやジェンガで遊んで時間を潰し、夕刻、先週の日曜に引き続いて銀座湯へ。2人ともこの銭湯がすっかりお気に入り。自宅から徒歩圏内にあるので、小雨がぱらつく中でも傘をさして歩いていくことができた。帰る頃には雨はすっかり上がり、美しい夕陽を浴びながら帰宅した。

YouTubeで仮面ライダー50周年の記念配信がなされていることは昨日書いたが、僕が歴代ライダーの中でいちばん好きなのはXとアマゾンである。放送当時僕は5-6歳で、ライダーにいちばんハマる年齢だったため、この2作がとりわけ強烈な印象を残しているのだろう。*1僕の記憶が確かなら、Xやアマゾンは本放送以降に関西地区で再放送されたことはなかったはずで、僕は一度も見ていない(はず)。以来、40数年もの時間が経過した。Xはつい2週間前までCSの東映チャンネルで放送されており、40数年前の記憶を反芻しながら、全話楽しく視聴した。Xの造形は今見ても斬新でかっこいいし、宿敵アポロガイストの登場している中盤こそ物語は盛り上がったが、てこ入れのための路線変更が頻繁に行われ過ぎて、世界観や神啓介のキャラクターが半ば破綻しており、今見るとやや残念な作品になっている。主演の速水亮は熱演しており、アクションもどんどん上達しているので、監督・脚本に恵まれていたら、歴史に残るすごい作品に仕上がっていたはずだ。

それに対して、「記憶通りの素晴らしさ!」と今のところ大興奮しているのはアマゾンのほうである。YouTubeで配信された1・2話を視聴して、Xには欠けている緊張感と(ダークな)世界観に大きな感動を覚えた。アマゾンを慕う少年マサヒコの存在がとても重要(Xにはなかった)で、視聴者である子どもたちは彼への共感を通じて、この番組に魅せられたように思う。娘(8歳)と息子(4歳)に見せてみたところ、娘は「(今放送している)セイバーなんかよりずっといい!めっちゃかっこいい!」と大絶賛である。

www.youtube.com

娘の声に背中を押されて、ついにアマゾンの全話をDVDでそろえてしまった(実はかなり前から願望としてはあったのだが、実行に躊躇していた)。今日届けられ、早速第3話を子どもたちと視聴する。3人とも大満足である。第4話以降の視聴が楽しみでならない。

昨日・今日、子どもたちの就寝後にマルサス学会シンポ論文の執筆。本文と注で約20,000字に到達。紛失した阪急電車の回数券カードは結局出てこなかった。

【3920】

*1:仮面ライダー(1・2号)やV3は放送時の自分の年齢からして鮮明な記憶が残っているのは怪しいので、おそらく後の再放送を通じての記憶であろう。

エリンギ頭

生憎の雨天。新型コロナの感染拡大はなかなか収まらず、本務校の授業も明後日から遠隔なので、さすがに不要不急の外出は控えざるをえない。外出したのは食材の買い出しのために娘と近所のスーパーへ行っただけ。それ以外は自宅で子どもたちとオセロや将棋をやって時間を潰す。

久々に実家の母へ電話。このGWも帰省が難しいことを伝える。子どもたちの成長スピードがすさまじく速いので、こまめに会わせたいのだが、それがなかなか叶わずもどかしい。

あと3か月ちょいで僕は53歳になるわけだが、体はさすがに方々で「老い」が始まっている。老眼の進行がまさしくそうだが、頭髪もけっこう悩ましい。毛根パワーが比較的まだ強い側面は白髪が増えて横に爆発して、毛根パワーが弱体化してきている頭頂部は薄くなる一方である。*1妻曰く、エリンギ頭。(↓妻によるイラスト)

f:id:nakcazawa:20210417181907j:plain

それが不細工だということで、妻がバリカンで僕の頭を初めて刈ってくれた。普段息子の頭を刈っているので手慣れたものである。これで散髪代も浮いた。

仮面ライダー50周年の記念配信。「マジンガーZ」の最終回と並ぶ、最も感動的な主役交代劇と言えよう。名作すぎる。宮内洋に藤岡弘、佐々木剛がそろって生身で出演という贅沢さ。(とは言うものの、個人的にいちばん好きだった仮面ライダーはXとアマゾン[X < アマゾン]なのだが。)

www.youtube.com

【1721】

*1:そのため、散髪屋に行っても、すぐに髪型が崩れてしまう。

遠隔授業の準備

今日の授業は全学的措置の一環で自動的に休講になった。その代わりに、来週月曜日から遠隔授業が始まるため、朝から晩までその準備にかかりきり。早くもへとへとになっている。

学部講義の経済学説史は去年のようなZoomによるリアルタイム配信ではなく、事前収録した音声ファイル(オンデマンド配信)をLMS上に置くことで対応することにした。映像教材を使えないのは大きなデメリットだが、著作権の問題に抵触する危険は避けたいし、ファイルのサイズが小さくなるので、通信環境が良好でない学生に対する配慮にもなる。普段であれば映像教材を視聴してもらっている時間を講義資料のより詳しい説明に充てることができる。さながらラジオ講座である。音声ファイルのサンプルのLMSへのアップロードを試してみたが、うまく行った。今のところ、月曜日か火曜日の夕方に本番の収録を予定している(うまくいくかな?)。学部ゼミと大学院の授業は去年と同様にZoomによるリアルタイム配信で対応する。悩ましいのは1回生のワークショップ。クラス共通メニューが含まれている関係で、執行部の判断を待つ必要がある。遠隔授業はまったく好きになれないが、今の状況では好き嫌い関係なくやらねばならないわけだから、少しでも良質な授業を提供できるよう、能力の及ぶ範囲で工夫に努めたい。

ここ2, 3週間ほど、労働過多により心身ともにかなり疲れているので、明日と明後日はしっかり休んで、英気を養いたい。

【7259】

不幸は重なる

昨日の日記に「健康面の復調を感じる。睡眠の質が良くなってきた。目覚めが違う。日中に感じる眠気も薄らいできた」と書いたばかりである。決して油断したわけではないのだが、今朝(わけあって京阪ではなく阪急に乗って通勤)は眠気がやや強く、車中でうとうと。そして、関大前駅に到着して気づいた。「回数券(河原町~関大前:400円×11回)がない!」 またまた紛失してしまったようだ(少なくとも今日の時点では未発見)。おそらくまだ6-7回分(2500円分くらい)は残っていたように思う。2週間で3回もの紛失物って、あまりにもハイペースすぎるだろう。最近の僕はどうもちょっとおかしい(自己嫌悪寸前)。労働過多なのは間違いなく、そのせいで頭がまともに動かない時間帯が頻繁に訪れるので、SNSの利用を一時休止する決断をしたわけだが、やはりそんなに急にプラスの効果は出ないものだな。

2限、大学院(英書)。

3限、20期(3回生)ゼミ。ビブリオバトル(2回目)。残り9名のおすすめ本は以下のとおり。ヴァライエティ豊かなラインナップとなった。

投票の結果、IUCくんのプレゼンしたこの本が2回目のチャンプ本に選ばれた。これは6月10日・17日のゼミのテキストとして使用される。

10年後、君に仕事はあるのか? (ちくま文庫)

10年後、君に仕事はあるのか? (ちくま文庫)

5限、経済学説史。経済学の歴史(『国富論』から数えると約250年)を概観する。そして、まさか今日が当面の間の最後の対面授業になろうとは・・・。

昨日の大阪府知事からの要請を受けて、今日本務校では当面の間(とりあえず5月5日まで)対面授業を基本的にとりやめにして遠隔授業へ移行することを急遽決定した。明日・明後日の2日間が移行のための準備期間(休講)にあたり、来週月曜日から遠隔授業が始まる。正直、かなりショックである。大学院では対面形式と(要配慮学生のための)遠隔形式との両立に大いに苦労し、ようやく昨日着地点を見つけたばかりである。最初から遠隔オンリーであったなら、こんな面倒なことにならなかった。学部1回生の授業(ワークショップ)では、今年度から新カリキュラムが導入され、それに伴って基本メニューも変更されたので、一昨年までの授業内容を組み入れるのにかなり試行錯誤し、ようやく数日前に着地点を見つけたばかりである。さらに、対面授業を前提として決定し発注した教科書が数日前に生協書籍店に入荷されたばかりである。そして、僕をはじめとする教員以上に気の毒なのが、普通の学生生活をなかなか送らせてもらいない学生たちである。

授業の形式が変わればそれに伴って内容も変えざるをえないので、そんなにパッパと切り替えられるものではない。こつこつと積み上げてきた積み木が次々と壊されていくようで、徒労感が巨大である。この徒労感のために、近いうちにまた何か大切なものを通勤電車内に紛失しそうで、早くも戦々恐々としている。まったくもう本当に勘弁してほしい。

こんな中で救われるのは、20期生(3回生)がコロナ禍による厳しい制約の中でも着実に成長を続けてくれていることである。仲の良さが馴れ合いにならず、お互いに刺激し高めあう関係になっているのも素晴らしい。今日のゼミの最後に、21期生募集用Instagramのための集合写真を撮った。20期生18名全員の素顔(マスクなし)が記録されたのは、18名の顔ぶれが決まってから10か月もの時間が経過した今日が初めてのことなのである。飲み会も合宿も遠征もまだ一度もできていない。

f:id:nakcazawa:20210416013832j:plain

【9030】