Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

ゼミ見学期間が始まる

2限、経済学説史。西欧中世の経済認識について。

3限、22期(3回生)ゼミ。今日から3週間が学部の定めたゼミ見学期間。初回から19名もの2回生が見学に来てくれた。ゼミ教室が人でいっぱいに。大盛況。

4限、21期(4回生)ゼミ。卒論の執筆状況は全般的にかなり順調で、それは喜ばしいことなのだが、悩ましいのが出席率の低さ(欠席率の高さ)。今日は15名中7名も欠席者があった。就活に明け暮れた春学期の心持ちを秋学期まで引きずって、ゼミへのコミットメントを(程度の差こそあれ)低下させてしまった学生が、多く見受けられるのが残念である。閑散としたゼミ教室ではさすがに「教えよう!」という意欲が失せていく。もちろん、出席している学生に罪はないのだが。入ゼミ(2回生)時にアピールした「やる気」を今こそ思い出して、活気を取り戻してもらいたいものだ。2回生向けの入ゼミ掲示板にも「合格したいがための「やる!やる!」アピール詐欺は、どうかご勘弁くださいね」と書いているのでね。とはいえ、まさにこういった状況の中に、ゼミ・卒論必修化10年目の弊害が如実に現れ出ているのかもしれない。強制されたものは誰でも楽しくなくなり、手を抜きたくなる。*1カリキュラム改正で22期生からゼミ・卒論ともに選択科目に戻ってくれて本当に良かったと思う。

『ドイツ語はじめの一歩』を200ページまで(全235ページ)。露中独を同時進行(=三圃式農業のようなローテーション)で勉強することも、だんだんと日常生活パターンの一部となりつつある。良い傾向だ。日本語と同じで、使っている(≒勉強している)のが無意識であるほど喜ばしい。

【8328】

*1:そうは言うものの、19期生などは4回生であっても、春学期・秋学期通してゼミへの出席率はすこぶる高かったが。

2回生のための入ゼミ・ガイダンス

朝一で京大病院呼吸器内科へ。問診と検査。毎度のことながら待ち時間が長く、処方箋の薬を調剤薬局でピックアップしてから大学へ向かうと、到着は正午を過ぎてしまった。

今日は2回生のための入ゼミ・ガイダンスの日。教員によるガイダンスは13時半過ぎから(ゼミを担当する全教員が登壇するので、教員1人あたりわずか2分しか話せない)で、現役ゼミ生たち(22期生)によるガイダンスは14時40分から。ゼミ生たちがビラ配りなどで集客に尽力してくれたおかげで、nakcazawaゼミのガイダンスに参加してくれた2回生は、名前を書き残してくれた人だけでも、65名に達した。1日の集客としては過去最多だろう。本当に大盛況だった。22期生のみんな、お疲れさまでした。

『これならわかる ロシア語文法』(二巡目)を275ページ(全381ページ)まで。

【14641】

NHK・Eテレ「旅するためのドイツ語」完走

大学へは行かず、自宅およびその周辺で過ごす。午前、来年度経済学史学会大会(@尾道市立大学、2024年5月25-26日)の個人研究報告エントリーのための報告要旨2000字の作成。そのままエントリーもすませる。報告タイトルは「レーニンのマルサス批判」。仕込みに3年以上もの時間を要したが、ついに自らのレーニン論を公に披露する決心がついた。*1午後、『ニューエクスプレスプラス 中国語』を57ページまで(全144ページ)。

子どもたちの就寝後、NHK・Eテレ「旅するためのドイツ語」を2レッスン分、視聴する。これをもって、草本晶先生・Stefan Brücknerさん・鎮西寿々歌さんによる1期半年間の講座を合計3期分(シーズン1を1巡、シーズン2を2巡)、1年半、無事に視聴し続けることができた。週1回20-25分程度の講座なので、自分のドイツ語力の向上にどれだけ貢献してくれたかは微妙なものの、ドイツ語学習を継続するためのペースメーカーの役割を果たしてくれたことは間違いない。いよいよ明日から「しあわせ気分のドイツ語」と改題された新シリーズが始まるので、こちらも視聴するつもりだ。

また、一昨年度(2021年度)、ロシア語の勉強に専念する環境を作るために中国語の勉強をやむなく中断したが、その際、勉強を再開する将来のことを考えて、その年度の「テレビで中国語」(タレントのイモトアヤコさんが生徒役)を1年分録画しておいた。それを今日から視聴することにした。さっそく1レッスン分、視聴する。僕は中国語の音の響きが大好きなので、超初級の内容であっても、音の響きだけで十分に楽しめてしまう。幸せな気分になれる。

【3401】

*1:来年2024年はレーニン没後100年の節目の年に当たる。

講義準備

大学へ。経済学説史と人権特講の講義資料(配布レジュメ)の作成に励む。爽やかな一日。ようやく秋が本格到来したことを実感する。今年の夏は長すぎた、暑すぎた。経済学説史の受講者は208名、人権特講は222名でほぼ確定した模様。

『ドイツ語はじめの一歩』を181ページまで(全235ページ)。

本家(Rush)の音像にいちばん近い素晴らしいカヴァーではないだろうか。聞きほれる。女性ヴォーカルのパフォーマンスにも目を奪われる。

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あと、たまたま見つけたおもしろ映像。そして、本家の素晴らしすぎる生歌唱。

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【7466】

吉田区民大運動会@第四錦林小学校

コロナ禍で中断されていた地域の運動会が4年ぶりに開催された。地域名の「吉田」とは「吉田学区」すなわち「(子どもたちが通う)第四錦林小学校の通学校区」のことを指す。4年ぶりの開催とはいえ、5年半前に今の家を買って引っ越してきたわが家にとっては、初参加となる。

本来は9時開始であったが、昨夜から降り続いた雨の影響で、開始時刻が2時間後ろ倒しされ、11時開始となる。妻・娘・息子が玉入れや徒競走に出場。僕は主治医から息が切れるような運動を禁じられていることもあり、写真と動画の撮影係に専念。100m徒競走で二等賞をとった息子は、商品のレトルトカレーをゲット。

雰囲気がものすごく「昭和」(笑)。自分が小学生だった頃の運動会はまさにこんな感じだったな。数百人が一斉にラジオ体操をしたり、ほとんど誰もスマホの画面を覗いておらず、家族や友だちの力走を応援している様子は、かえって新鮮だった。

14時半に運動会は無事に終了。比較的曇天だったとはいえ、久々に野外に3時間以上もいると、それだけでけっこう疲れるものだ。帰宅後、日が暮れる時刻まで本気で昼寝してしまった。

あまり勉強したくない気分の時にロシア語の勉強を少しでも進めるには、この種の動画を流し見るのが一番良いかも。ただ、BGMが眠気を誘う。Robert Frippのsoundscapeのようだ。

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最近、物価や金利の動向を見ながら、資産運用のポートフォリオをややこまめにいじっているのだが、そうするとオンライン広告がほぼ自動的にそっち方面一色になってしまうのが鬱陶しい。「こういう投資がお得ですよ」と向こうから近寄ってくる投資話にまともなものはない、というのが僕の持論。本当に得な話なら誰にも教えないはず。広告を打っている暇があったら、自分で運用するはず。長期的に運用するなら、「(短期的に)損して(長期的に)得とれ」だな。

【4066】

保守的自由主義研究会@大阪公立大学文化交流センター

保守的自由主義研究会@大阪公立大学文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階)に参加する。大学院恩師ST先生主催の研究会であり、昨年9月以来、1年ぶりの参加となる。研究会ではあるが、学生時代にお世話になったWKMR先生(インド経済史)や教務担当事務職員だったAGROさんらもレギュラーメンバーとして参加しており、超濃厚な大阪市大コネクションにどっぷり浸れるという点では、同窓会のような性格も有している。

今も杉本町で非常勤講師を務めておられる佐藤光先生に、キャンパスが杉本町から森ノ宮に移る前に半期だけでいいので杉本町の教壇に立たせてください、とお願いしておいた。府立大との合併後の公立大は、近鉄バファローズに対するオリックス・バファローズのようなもので、個人的にはあまり関心がないのだが、学生として5年間通った杉本町のキャンパスには並々ならぬ思い入れがある。移転前にこの目に焼き付けておきたい。学生時代によく立ち寄っていた居酒屋や定食屋の大半はもう存在していないようだ。30年たっているから、仕方ないのだけれど。

参加メンバーの一人、神戸大学のSTTHさん(開発経済学、インド経済論)とは、今日が初対面だと思いこんでいたが、何と約30年前の1994年夏の集中講義(絵所秀紀先生担当の「開発経済学」)を一緒に受講していたことが判明した。絵所先生を囲む懇親会でも二人でけっこういろいろ話していたようである。こちらは相手のことをぜんぜん覚えていないのに、相手のほうは自分のことをしっかり覚えている――「nakcazawaさん、ドラムのことを熱く語っておられましたよね?」――のは、何とも失礼で恥ずかしい。STTHさんとは同世代で共通の友人・知人も多いということで話が弾み、懇親会も三次会までご一緒させていただいた。結局、帰りの電車はラスト一本前に。明日が地域の運動会なので、さっさと帰路につく予定だったが、うれしい誤算満載の夜であった。

【5901】

露・中・独の学習ローテーション

いつもより遅い出勤となり、大学到着が2限終了後の昼食激混みタイムと重なりそうだったので、天六で途中下車し、通算3度目となる「更科」にて昼食をとる。「ミニカツ丼セット」で温かいそばを選択する。出汁のきいたカツ丼が相変わらずとてもおいしい。

3限、人権特講。一週間前168名だった履修者は222名まで増加。昨年度同じ科目の履修者はわずか14名だったのに(苦笑)。*1開講曜限が春学期木5から秋学期金3に変わっただけで、ここまで大きく変動するものか。今年度の学生の履修動向はまったく読めないが、受講態度がきわめて良好なのが救い。講義内容に強い関心を持った人には、ぜひともnakcazawaゼミ23期生になっていただきたいものだ。やはりゼミより講義のほうが「本職」なので、履修した講義を通じてゼミを志望してくれるほうが、僕としてはいっそううれしい。

4限、21期生の卒論(第2稿、8000字以上)ファイル1本分にコメント記入&返送。

5限、大学院。前回と今回は僕が90分まるまる講義した。次回から受講生の個人発表(ゼミ形式)になるので、体力的に少し楽になるかな。

中国語のほうをやりたい気持ちを抑えて、『これならわかる ロシア語文法』(二巡目)を264ページ(全381ページ)まで、『ドイツ語はじめの一歩』を168ページまで(全235ページ)。露・中・独、三言語の学習ローテーションを一日も早く確立させたい。

【9735】

学生時代に愛用していた中国語辞典が現役復帰

今日から秋学期2巡(週)目。2限、経済学説史。3限、3回生(22期)ゼミ。4限、4回生(21期)ゼミ。

経済学説史では、26年目にして初めて古典古代(ギリシャ・ローマ)の経済認識について話した。学生の関心・予備知識も低いだろうし、「うまく話せるだろうか。学生の興味を喚起できるだろうか。」との不安もあったが、終わってみれば90分では話し足りないくらいであり、わざわざ教卓まで質問をしに来てくれた受講生もおり、上々の滑り出しと言ってよいだろう。

22期生のゼミでは、残念ながら、2回生の見学者はなし。1、2名はいるだろうと、心の準備をしていたのだが。

21期生の卒論も例年になく順調。ハイレベルな卒論報告会となることが今から楽しみである。開催日程は2024年1月20日(土)となりそうだ。

満を持して一昨日に本格再開した中国語学習。往復の通勤電車内では、今日からこれを読み始めた。ロシア語・ドイツ語よりも記憶に残っている事項・単語が多いためか、最初のほうはスラスラ進む。実に楽しい。(とはいえ、「~の」という中国語表現で「的」が要る・要らない場合のルールなどはすっかり抜け落ちてしまっていたが。)41ページまで(全144ページ)。

勉強再開とともに、学生時代に愛用していた中国語辞典(1992年発行)も、30年近い歳月を経て現役復帰することになった。

学生時代の中国語学習の思い出がたくさんつまった愛着の強い辞書(側面には手垢が・・・w)だけに、十数年前に研究室内の書籍の断捨離を行った際にも処分できなかったわけだが、残しておいて良かった。何だかとてもうれしい。まるで旧友と再会したかような気分である。学生時代の僕が覚えるのに苦労した頻出語には蛍光ペン等で印が付されているので、覚えるべき単語の優先順位が一目でわかり、とても便利である。

天六(マッサージ)経由で帰宅。

【8474】

植野修司監修『ロシア語入門』

大学へ。教授会と大学院委員会。『ドイツ語はじめの一歩』を163ページまで(全235ページ)。『これならわかる ロシア語文法』(二巡目)を257ページ(全381ページ)まで。

京大教養課程時代のロシア語の授業の教科書、かなり苦労したけどようやく手に入れることができた。植野修司監修『ロシア語入門』ナウカ。

時代感が伝わってくる。

思い出いっぱい。懐かしい。

木1の授業。担当の植野先生は定年前最後の年度。自分としてはかなりがんばって勉強したつもりだったし、3・4回生でも露書講読(経済学部+文学部)を受講したりして勉強を続けたのだけれど、大学院入試ではまったく通用しなかったので、やはりまだまだ努力が足りなかったのだろう(才能がなかったとは言いたくない)。壁が高かったな。

1限目は8時50分開始なのだけれど、その時刻にならないと暖房が入らないので、冬場は8時45分くらいに教室に着いてもあまりに寒くて震えてた。私立大学ではありえない話だろうけど。

この教科書、薄いけれど内容が厳選されていて、とてもよくできている。ただ、解説が簡素なので、予備知識のない者が独学するのはしんどいと思う。

【8623】

大きな目標に向かって今度こそ中断せず継続的な勉強を

大学には行かず、自宅で語学の勉強に励む。『ドイツ語はじめの一歩』を153ページまで(全235ページ)読み進めた後、「次は何を勉強しようか。ロシア語かな」と思案したが、「今日はまとまった勉強時間が取れる貴重な日だから、中国語の勉強を再開させるのはうってつけではないか」と思い至り、近くにあった池田巧『中国語のしくみ《新版》 (言葉のしくみ)』にふと手を伸ばし、そのまま全146ページを一気に読み終えてしまった。(読み終えた時にはさすがに日付が変わってしまっていたので、8-9時間くらい読み続けていたことになるが。)

このブログでも何度も書いてきたように思うが、中国語は僕が学生時代に第三外国語として学んだ言語である。堀和生先生の大学院ゼミの参加要件が、中国語or韓国語文献の読解能力だったので、1992年くらいからNHKのラジオ講座で学び始めた。*1西川優子・陳真・相原茂といった素晴らしい講師に恵まれ、自分の肌にも合っていた気もして(中国語の音の響きは昔も今も大好きである)、独学の苦労はなかった(ただただ楽しかった)ものの、博士課程に進学してから自分の専門分野(イギリス経済思想史)で研究業績を残すことを優先せざるをえなくなり、結局3年ほどで中断せざるをえなくなった。とはいえ、「いつか中国語をしっかり学びたい」という気持ちは消え失せず、単著(学位論文)を2009年2月に公刊してそれまでの研究に一区切りつけることができたので、2009-2010年にNHKの「テレビで中国語」で勉強を再開させた。ところが、副学部長の職(2010年10月~2012年9月)に就いたことで、またまた勉強する時間がなくなった上、副学部長職を終えた直後の2012年10月に娘が生まれ、今度は父親業との兼ね合いで、追加的な勉強をする時間的余裕を作れなかった。それ以降も、バーク・プロジェクトが一段落した2017年5月に中国語の勉強を再開させようとした形跡が(日記を見るかぎり)あるのだが、どうやらすぐさま頓挫したようだ。研究推進部副部長の職(2016年9月~2020年9月)との兼ね合いが難しかったからであろう。

2020年初頭にコロナ禍が襲来し、他者との接触が極端に減り、独りで過ごす時間が増えたことに乗じて、ロシア語と中国語の勉強の本格再開を目論んだ。だが、二言語を同時進行で勉強しようとすると、語彙力の点で劣るロシア語のほうからどうしても逃げがちになってしまうため、2021年2月に中国語の勉強のほうをいったんストップさせ、一定の学力(特に語彙力)に到達するまでロシア語の勉強に専念することにした。しんどく感じるもののほうにこそ、多くの時間をかけなければならないからだ。そうすると、ロシア語がある程度目途のついた次の段階で取り組むべきは、学生時代にある程度しっかり勉強した中国語よりも、付焼刃的な勉強しかしなかった(=ほとんど忘れてしまっている)ドイツ語(第四外国語)のほうだということになる。半ば苦行的意味合いも持たせて、昨年8月からドイツ語の勉強を再開し、今年4月からロシア語と同時進行で勉強するようになったが、ロシア語と中国語の時のようにどちらか一方に偏ることなく、バランスよく勉強を続けられている。そうこうするうちに、「ようやく自分の勉強ペースが確立できた。もう途中で挫折することはないはず」という自信も湧き上がってきた。

そんなわけで、今日、待ちに待った中国語の勉強の本格再開にいたった次第である。今度こそロシア語・中国語・ドイツ語のバランス、そして、語彙・文法・会話(音声)のバランスのとれた勉強をぜひとも継続させたい。「ロバート・サウジー→マルクス&エンゲルス→チェルヌイシェフスキー&レーニン→孫文&毛沢東」というマルサス人口論の(批判的)受容の国際的展開を歴史的に検証するためには、どうしても三言語ともある程度使いこなせることが必要なので。この研究テーマこそ、定年退職まで残り15年を切ってしまった僕の、経済学史研究者としてのライフワークとなりうるはずのものである。

「ローマは一日にして成らず」を信じて。

【123】

*1:第二外国語はもちろんロシア語。第四外国語のドイツ語は、大学院進学後に正木八郎先生・中村健吾先生の授業を履修するのに必要だったため、半ば義務的に突貫工事で勉強した。中国語ほど楽しくなかった(苦笑)。