Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

次なる課題

昼前までたっぷり寝かせてもらい(9時間以上眠ったかな)、体力的にも精神的にもかなり復調した。日中、外出はせず、静養(?)に努める。ぼぉ~っと過ごすのが大事な時もあるのだ。とにかく、9連勤で疲労の極致だったので。

子どもたちの就寝後、東北部会原稿の改訂作業(昨日の続き)。原稿はさらに巨大化。ついに33,000字を超えた。2週間後に発表するわけだが、この巨大な原稿をどうやって30-40分の発表時間に収めるか(どこを端折るか)が、次なる課題として浮上してきた。

マルサス研究に長年従事してきて、僕の頭を絶えず悩ませているのが、この本である。

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著者は古典派経済学研究の世界的権威・大家。経済学史研究としてマルサスを研究している者には必読の研究書なのだが、何と1000ページを超える大著で、日常的に持ち運ぶことはほぼ不可能である。僕のように、読書タイプがもっぱら通勤電車の中だとで、まず読むことができない。読む場所とタイミングを厳しく選んでくる本なのだ。でも今回はこれをきちんと読めないと、論文として完結しそうにない。研究室では授業準備や会議がどうしても優先され、読書は後回しになってしまうが、何とかがんばって精読したい。

ふと思い出したのだけれど、2020年はもともとマルサス『経済学原理』(1820)の出版200周年で、それを記念するシンポジウムをマルサス学会大会で開催することを僕が企画・立案したわけであるが、コロナ禍で1年延期され、それでも対面での開催がかならず、オンラインでの開催(2021年7月3日)が先ごろ決定した。2021年なので、マルサス『経済学原理』の出版から数えて201年という何とも切りの悪い数字になっている。切りを良くしようとすれば、僕のマルサス学会入会(1996年)から数えて25年ということをクローズアップしても良いのだが(笑)。それは冗談としても、僕がマルサス研究に従事してから25年もの時間が経過したことに驚きを禁じ得ない。これだけの時間を費やして研究してきても、マルサスの思想の全体像はいまだ見えてこない(まったく謙遜ではない)。学問道は本当に険しい。

それはそうとして、年内にこれ以外にあと論文2本書かなきゃならないのか。きっついな。

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